後席モニターの基礎知識
長距離ドライブで子どもが静かになる後付けの話
帰省ラッシュの高速道路。後席から聞こえてくる「ねえ、まだ着かない?」。今年の夏、あの声を何度聞いたでしょうか。長距離ドライブの定番の悩みに昔から効くのが後席モニターです。後席のご家族——あくまで同乗者のための装備ですが、これがあるだけで車内の平和がまるで違う。後付けするときの基礎と、ナビ側で確認すべきポイントをまとめます。
01後席モニターにできること
後席モニターは、ナビの画面に映せる映像——DVDやテレビ、対応モデルならHDMI経由の動画——を後席の画面にも映す装備です。前の画面を地図に、後ろの画面をアニメに、と分担できるモデルもあります。念のため書いておくと、これは後席の同乗者のための装備です。運転される方は運転に集中を。だからこそ、後ろが静かになる価値が大きいのです。
02種類は大きく2つ——ヘッドレスト型とフリップダウン型
ヘッドレスト型は、前席ヘッドレストの支柱に取り付けるタイプ。取り付けが比較的手軽で、左右2枚にして席ごとに使えるのが利点です。チャイルドシートの子どもと画面の距離が近いのも実は好相性。
フリップダウン型は、天井に本体を付けて画面を折りたたみ式に降ろすタイプ。画面が大きく後席全員で見られるので、ミニバンの定番です。そのかわり天井への取り付けは大掛かりになり、車種ごとの取付キットが要ることも多い。手軽さのヘッドレスト型、迫力のフリップダウン型、と覚えてください。車のサイズと後席の使い方——毎回乗るのが子ども2人なのか、3列目まで人が乗るのか——で選ぶと外しません。
03接続の基本——ナビの「映像出力」から分配する
仕組みはシンプルで、ナビ背面の映像出力端子から後席モニターへ映像を送ります。ここでいちばん大事なことを言います。映像出力端子は、すべてのナビに付いているわけではありません。出力がなければ、どんなモニターをつないでも映せません。
04HDMI入力付きナビとの組み合わせ
ここ数年ご相談が増えているのが、HDMI入力のあるナビとの組み合わせです。HDMI入力にスマホや動画プレーヤーをつないでナビ画面に映し、それを映像出力から後席へ送る——つまり後席が小さなシアターになる構成です(入力と出力の同時利用ができるかはモデルの仕様によるので、ここも要確認)。停車中の休憩や、後席の同乗者の楽しみとして考えると、長距離の快適さが一段変わります。HDMIでできることの全体像は「HDMI入力でできること」にまとめています。
05中古で組むといくら?——総額の考え方
費用は「モニター本体+接続ケーブル+取付工賃」の3点セットで考えます。特にフリップダウン型は天井の内張りを外す作業になるため、取り付けはプロに任せるのが安心です。頼み先の探し方と工賃の考え方は「カーナビの取り付け、どこに頼む?」をどうぞ。
ナビ側を中古にすれば、映像出力付きのモデルを含めて総額をぐっと抑えられます。本体で浮いた予算をモニターと取付工賃に回す——これが後席モニター構成の賢い組み方だと考えています。当店の在庫で「後席モニターを付けたい」と相談いただければ、映像出力の有無を確認したうえでご案内します。中古選びの基本は「中古カーナビの選び方」から。
よくある質問
Q. どのナビでも後席モニターは付く?
いいえ。ナビ側に映像出力端子があることが前提です。有無や仕様はモデルごとに違うため、機種名と説明書での確認が必須です。中古なら出品文の記載、なければ質問欄で確認を。
Q. 画質はナビ画面と同じ?
同じにはなりません。後席へ送る映像は本体表示とは別系統で、一般に画質は控えめです。モニター側の性能にも左右されます。「後席で楽しめれば十分」という視点で選ぶのが現実的です。
Q. ワイヤレスの後席モニターは?
配線を減らせる製品もありますが、接続の安定性や対応機器の条件は製品ごとに大きく違います。走行中の車内で確実に使いたいなら、有線が今も堅実です。